【オーラルフレイルを予防】豊かな老後のために噛む力を高めよう
こんにちは。
新宿区 曙橋駅から徒歩2分の歯科医院【曙橋ファミリー歯科・矯正歯科】です。
毎日の食事を楽しめていますか?
「食べることは生きること」といわれるくらい、食事は日々の生活を彩る大切な時間です。
しかしながら、お口が健康でなければ、食事を楽しむことが難しくなるでしょう。
日本では、高齢になると、残っている自分の歯の数は少なくなり、75歳以上の平均残存数は約16本、約3割の人が総入れ歯を使っています。
(参照:厚生労働省e‐ヘルスネット「歯の喪失の実態」より) >
歯を失えば、噛む力は、弱まりますよね。
また、年齢とともに、お口周りの筋力も衰えていきます。
「噛む」「飲み込む」といったお口の機能が低下すると、食事や会話だけでなく、全身の健康状態にも悪い影響を及ぼします。
飲み込む力が弱くなったせいで、飲食物や唾液などが気管から肺に入り「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」を引き起こす恐れもあるのです。
人生100年時代を、より豊かに過ごせるように、今すぐできる対策についてお話しします。
山口 豊 院長
玉川学園高等部卒業朝日大学歯学部歯学科卒業
医療法人社団厚誠会研修医修了
東京都中央区、品川区、目黒区の歯科医院勤務医を経て曙橋ファミリー歯科・矯正歯科開院
現在朝日大学歯学研究科歯学専攻 小児歯科学大学院在籍
医院名:曙橋ファミリー歯科・矯正歯科
所在地: 〒162-0065
東京都新宿区住吉町5−1 吉村ビル 1階
心身の衰えにつながるオーラルフレイル
オーラルフレイルという言葉を聞いたことがありますか?
フレイルとは衰えを意味します。
したがって、オーラルフレイルを直訳すると「お口の衰え」ということになります。
オーラルフレイルとは
オーラルフレイルとは、「噛む」「飲み込む」「話す」といったお口の機能が衰えた状態を指します。
噛む力や舌の動きが衰えると、思うように食べることができなくなったり、滑舌が悪くなったりということが起こります。
次第に、食べることへの意欲がなくなり、栄養にも偏りが出ることになるのです。
また、人と出会ったり話したりするのを億劫に感じてしまうようにも。
その結果、「思うように動けない」「社会参加できない」など、お口だけでなく、身体全体のフレイルにつながっていきます。
オーラルフレイルを抱える人とそうでない人では、身体的なフレイルになるリスクが2.4倍、要介護状態になるリスクが2.4倍、総死亡リスクが2.1倍高いというデータもあります。
(参照:厚生労働省e‐ヘルスネット「口腔機能の健康への影響」より) >
あなたやご家族は大丈夫?セルフチェックしてみましょう
オーラルフレイルはある日突然起こるわけではありません。
まずは、あなた自身やご家族に、オーラルフレイルの兆候がないか確認してみましょう。
・かたいものが食べにくくなった
・むせることがある
・口の中が乾きやすくなった
・滑舌が悪くなった
・食欲がない
一つでも当てはまることがあれば、オーラルフレイルになる可能性があります。
「年をとったんだからこんなもの」「これくらいなら大丈夫」と思わずに、できるだけ早く歯科を受診しましょう。
また、定期的に歯科に行く習慣がない方やしばらく歯科に行っていない方も、オーラルフレイルになる可能性が高いといえます。
噛むこととオーラルフレイルの関係性
では、なぜ、オーラルフレイルが起こるのでしょうか。
オーラルフレイルは、歯の残存数やかみ合わせなどのお口の状態と深く関係しています。
むし歯や歯周病などが原因で、歯を失うと、噛む力は低下します。
どんなに優れた治療で補っても、天然の歯にかなうものはありません。
しっかりと噛めない状態が続くと、咀嚼(そしゃく)力が低下し、かたいものを避けてやわらかいものばかりを好むようになります。
そうなると、栄養バランスが偏り、身体が弱ります。
噛まなくなることで筋力も低下し、オーラルフレイルは進行していくのです。
噛む力を高めるために今すぐできること
人間には上下合わせて28本の永久歯が生えています。
歯の残存数が20本を切ると、噛む力は急激に衰えるとされています。
つまり、ご自身の歯を、できるだけ多く健康な状態で残すことが大切なのです。
(参照:厚生労働省e‐ヘルスネット「8020運動とは」より) >
お口を清潔に保つ
歯を失う原因の1位と2位の病気は、歯周病とむし歯です。
(参照:厚生労働省e‐ヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >
しかしながら、歯周病とむし歯は、適切なケアでお口を清潔に保つことで、予防できる病気です。
・セルフケア
予防の基本は、毎日の歯磨きです。
ただし、自己流の磨き方では、汚れを十分に落とすことができていない可能性があります。
お口の中は、年齢を重ねるとともに変化するので、お口に合わせた磨き方を習得する必要があります。
また、歯ブラシだけでは、すべての汚れを落とすことはできません。
歯間ブラシやデンタルフロスを活用して、効果的に汚れを落としましょう。
当院では、定期検診の際に、ご自宅でのセルフケアに関するアドバイスを行っています。
・定期検診
むし歯や歯周病は初期の段階では自覚できる症状がほとんどありません。
そのため、気付かないうちに進行し、痛みを感じるころには重症化している可能性があります。
定期的にプロの目でチェックしていれば、初期症状も見逃さず、早期に対応可能です。
定期検診では、お口の中をすみずみまでチェックしてから、お口の状態に合わせたクリーニングを行います。
歯磨きでは落としきれない汚れを、専用の機器と薬剤を使用して取り除き、お口を清潔に保ちます。
むし歯や歯周病だけでなく、かみ合わせに関するチェックも行っていますので、どのようなことでもご相談ください。
お口の機能を高めるトレーニング
加齢に伴い、お口周りの筋力は低下します。
筋力を維持するためにも、かたいものをよく噛んで食べるようにしましょう。
よく噛むことで唾液の分泌が促されます。
唾液にはお口の中を清潔にする働きもあるので、むし歯予防にも効果的です。
また、よく噛めるように、お口の筋力を鍛えるお口の体操もおすすめです。
【おすすめのトレーニング①】パタカラ体操
口を大きく開けて「パ」「タ」「カ」「ラ」の順番で、8回ずつ繰り返すことを2セット行います。
お口周りの筋力をアップさせることで、「食べこぼし」や「発音しにくさ」を改善します。
【おすすめのトレーニング②】ブクブクうがい
少量の水を口に含んで、20〜30 秒間のブクブクうがいを繰り返します。
口や顎、のどの筋肉が鍛えられ、噛む力と飲み込む機能の強化につながります。
【おすすめのトレーニング③】舌のストレッチ
舌を前に出して上下左右に動かし、大きく回します。
舌がなめらかに動いて、飲み込みやすさがアップします。
【おすすめのトレーニング④】唾液腺マッサージ
耳の下、顎の下を指でマッサージします。
食事前に行うと、唾液が出やすくなり、食べやすくなります。
【おすすめのトレーニング⑤】ベロ出しごっくん体操
舌を少し出した状態で口を閉じて、唾を飲み込みます。
飲み込む力を鍛えて、食事中の「むせる」を解消し、誤嚥性(ごえんせい)肺炎を引き起こすリスクを抑えます。
(参照:厚生労働省「お口の健康を保つために:地域がいきいき 集まろう!通いの場」より) >
ここで紹介したトレーニングはほんの一例です。
毎日続けることが大切ですので、ご家族皆さんで楽しみながら取り組めるといいですね。
お口のことは曙橋ファミリー歯科・矯正歯科にご相談ください
オーラルフレイルを予防するためには、お口の健康管理が大切です。
そのためにも、なんでも相談できるかかりつけの歯医者を持つようにしましょう。
定期的に歯科に通って、お口のケアを受けることで、しっかりと噛める状態を維持できます。
些細なことでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
曙橋ファミリー歯科・矯正歯科は、お子さまからシニア世代まで、幅広い年代の患者さんにとって通いやすい歯医者です。
都営新宿線「曙橋駅」より徒歩2分のところにあり、平日17時まで(木曜19時まで)、土日祝日も診療していますので、ライフスタイルに合わせて、ご来院ください。